necco Note
一つの制作会社にデザインと実装を一貫して依頼するメリットとは?
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ウェブサイト制作を依頼する際、さまざまな事情から、デザインと実装(コーディング)を別々の会社に依頼するか、同じ会社に依頼するか、悩んだご経験はないでしょうか。
実は、デザインと実装を同じ会社に一貫して依頼することには大きなメリットがあります。
コミュニケーションを効率化できる
デザインと実装を一貫して依頼するにあたり、一番大きなメリットが、コミュニケーションを効率化できることです。デザインと実装を同じ会社に依頼することで、2つの側面から、コミュニケーションの効率が大幅に向上します。
依頼や運用がラクになる
一つは、依頼する側としての社内外のコミュニケーションを減らせます。デザインと実装を別々の会社に依頼する場合、それぞれで見積もりや契約などの事務・コミュニケーションコストが発生しますが、一つの会社に依頼することで、効率が良くなります。
ウェブサイトの運用開始後に何か変更を加えたくなった場合も、デザインと実装を同じ会社に依頼していれば、やり取りの手間を省けます。
デザインと実装のギャップを埋めやすい
もう一つは、デザイナーと実装者とのコミュニケーションの効率化です。
デザインファイルは、例えるなら、一枚の動かない絵のような状態で、静的に存在しています。 そして、ウェブサイトはクリックなどのインタラクションが生じたり、あるいは閲覧者によって異なる環境で見られることから、動的なものです。静的と動的という、2つの異なる性質を持った「デザイン」のギャップを埋めるためには、デザイナーとエンジニアのコミュニケーションが欠かせません。
例えば、ある会社のコーポレートサイトを制作するとして、エンジニアは支給されたデザインを忠実に再現する必要があります。
実装をデザインとは別の会社が担当する場合、デザイナーと実装者の間でコミュニケーションが取りにくかったり、全く取れない状況になるため、デザイナーの意図とは異なる実装が行われてしまい、結果的に、ウェブサイトのデザイン品質が落ちてしまうことがあります。
デザイナーとエンジニアが同じ社内にいる場合、デザイナーはデザインの意図を直接伝えられ、エンジニアも、都度、細部を確認しながら実装を進められるため、デザインの意図や品質を保ちやすくなります。また、日頃からともに作業を行なっていることにより、お互いの意思の疎通が取りやすい状態にあります。
使いやすいウェブサイトになる
ウェブサイトにも、ページ検索や絞り込み表示などの、ウェブアプリケーションのような動的な機能が必要になることがあります。そして、実装するプラットフォーム(Studioなのか、WordPressなのか、スクラッチでイチから作るのかなど)によって、どのような動きを実現できるかが変わってきます。ことため、こうした動的な機能をデザインする場合、機能仕様に合わせてデザインすることが必要になります。
デザイナーとエンジニアが同じ社内にいる場合、デザイナーはエンジニアに都度、仕様を確認しながらデザインを進められます。また、エンジニアも、デザイン中の段階で自分から仕様を確認したり、このような実装ができるなどの積極的な提案が可能になります。事前に仕様を確認してあれば、スムーズに進行できます。また、デザインを実現するためだけに生じがちな、強引な実装を避けられるため、ウェブサイトの閲覧者にとって使いやすいデザインを実現できる確率が高まります。
品質を上げやすい
エンジニアがデザイン、あるいはその前の企画の段階からプロジェクトに携われたり、議事録を閲覧できるような状態にある場合は、ブランドへの理解も高まり、デザインコンセプトを深く理解したうえで実装を行うことができ、ウェブサイトのあらゆる要素でブランドの世界観を一貫して表現できます。これは、デザインと実装をバラバラの会社が担う場合にはどうしても実現しにくいことです。
また、エンジニアがデザイン、あるいはその前の企画の段階からプロジェクトに携われる状況では、デザインコンセプトを深く理解したうえで実装を行えるため、ウェブサイトのあらゆる要素でブランドの世界観を一貫して表現できます。
別会社で実装する場合、納期に影響があることも
実装をデザインとは別の会社が担当する場合、やはり、デザイナーと実装者の間でコミュニケーションが取りにくく、デザイナーは色々な点を推定しながら、仕様については想像の範囲でデザインを進めざるを得ないことがあります。これにより、デザインをいざ実装するという段階になって、実はそのデザインは機能として実装できないということが判明し、デザインのやり直しが必要になり、想定よりも余裕のないスケジュールになってしまうことまであります。
コミュニケーションがもたらすもの
コミュニケーションは、時には個人の考え方の違いや摩擦とも呼べてしまうものからも発生します。
しかしながら、異なる考えを持つ人々が、時には摩擦や衝突を起こしながら一つのものを制作するからこそ、表現が磨き込まれていき、閲覧者の心を捉え、行動を促せる表現を生み出せる可能性が増えていきます。それぞれ一人で考え込むだけでは出しえなかったようなアイデアが生まれていくのです。コミュニケーションを取らず、ただウォーターフォールのように前の工程を引き継いでいくだけでは、チームで制作するメリットを活かしきれないでしょう。
デザイナーとエンジニア間にかかわらず、すべての工程において、コミュニケーションによってもたらされる成果物へのメリットはとても大きいものです。
neccoなら、丸ごと依頼できる
neccoの強みは、デザインと実装が同時に依頼できるだけでなく、それより前のフェーズである、戦略やディレクション、そしてインタビューやライティング(文章作成)、写真撮影など、ウェブ制作に必要なすべてを一つの社内で行えることにあります。また、完全な分業体制にはなっておらず、お互いの領域に関わりながら、時にはプロジェクトにアサインされていないメンバーも一丸となって制作を進めていきます。このチーム体制により、より成果の出やすいサイトを制作できます。
まとめ
ウェブサイト制作を依頼する際、デザインと実装を一貫して依頼することには大きなメリットがあります。依頼する側としての社内外のコミュニケーションを減らせ、制作者間でのコミュニケーションもスムーズになります。これにより、デザインの意図や品質を保ちやすくなります。スケジュール調整面でもメリットがあり、その後の運用でも、窓口を一本化できることで、手間を減らせ、ウェブサイトを育てやすくなります。
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(2024年10月時点)
佐藤 あゆみ
Ayumi Sato
ニューヨーク生まれ。まもなく東京に移住し、1994年から2年間のオーストラリアでの生活を経て、ふたたび東京へ戻り、今も暮らす。1997年頃より趣味としてWeb制作を始め、以後も独学で学ぶ。 音楽専門学校中退後、音楽活動での成功を夢見ながら、PCパーツショップやバイク輸出入会社、楽器店など、掛け持ち含めて計20以上(?)の業種でアルバイトを重ね、ECサイトの運営管理や自社サーバの管理、プログラミングなども学ぶ。音楽活動を展開する中で、集客やフライヤー制作、プロモーションビデオ制作を行い、周辺技術を身につけるきっかけとなるも、2011年頃に区切りをつけ、ウェブ制作で生計を立てることを決意。その後は画廊やウェブ制作会社などで勤め、2014〜2022年まではフリーランスとして活動。2018年より、CSS NiteやBAU-YAなどのイベント、スクールにて登壇。2019年に「HTMLコーダー&ウェブ担当者のためのWebページ高速化超入門」を出版。 趣味はガジェットいじり&新しいサービスを試すこと。