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札幌からリモートでneccoへ。アシスタントフロントエンドエンジニアとして入社し半年が経ちました

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2023年9月1日から株式会社neccoでアシスタントフロントエンドエンジニアとして参画することになりました、渡邊 大翔(わたなべ まさと)です。

今回は、入社するまでの自身のことや、入社してからの約半年間いろいろ感じたことについて綴っていきます。

好きなことは自然の中を散策すること

自然は自分の心を穏やかにしてくれ、何より空気がおいしく、野鳥のさえずりを聞いているととても心地いいです。その中で運動をすれば心身ともにリフレッシュができます。

自然の中での運動といえば登山です。熊に出くわす怖さもありますが、それ以上に山頂に着いたときの清々しい感じがたまりません。山頂で食べるおにぎりは最高ですね。

手の上に乗ってきたヤマガラ

最近は近場の観光にはまっています

温泉やサウナも好きなため、定山渓や登別などに足を運び、大自然の中でゆったり過ごすのが至福の時間です。

また自然やイベントの風景を撮るのが好きなため、雪まつりなどのイベントに行くことも多いです。夜にライトアップされた小樽の雪あかりの路のイベントは幻想的でした。

夜のライトアップの様子

あこがれの事務職に就くも、気づけばウェブサイト制作の道へ

数学や簿記が得意だったため、数字やデータなどを扱う仕事がいいのではと考え、経理や事務、金融業界に絞って就職活動していました。

自分の考えを伝えたり、求められていることに対して答えていくのが難しく、就職活動はうまくいきませんでした。大学卒業後は公務員試験の勉強と並行しながら事務職の経験を積んでいきたいと考え、市の臨時職員の求人に応募したところ、消防署の臨時職員として配属され、1年間働くことになりました。

想像と違い外部に出向することが多い消防事務の思い出

窓口や電話応対、書類作成などの業務以外にも、外部のイベントに出向することが多いのが驚きでした。

歩道橋に火災予防運動の横断幕の設置や、スーパーで住宅用火災警報器設置にかかるアンケートや呼びかけを行ったりなど、さまざまなことを経験しました。

またこのタイミングで上級救命講習も受け、人命救助に少し詳しくなれた気がします。目の前に倒れている人がいたときに、まずはどうするのか。周りへの声掛けやサポート、救急や警察への連絡、到着するまでの応急処置の流れなど、さまざまなことを学べました。

そして消防署の臨時職員を終えるタイミングで大学職員の求人に応募し、会計関連の部署で3年間働くことになります。

大学事務を通して感じた仕事の難しさ

日々の伝票作成、予算要求・決算関連の業務がメインでしたが、施設の保守・修繕・新規工事等の調整や備品の調達など、さまざまな業務を行っていました。

業務をある程度覚えていくとできるようになっていくと思いますが、私はそうではありませんでした。想像していたよりも、その時の状況や関係者の立場になって何を優先すべきか考えていく業務が多く、本当に難しいなと思いました。

例えば、教室でイベントを実施することになった場合、必要な備品の準備や設置、車両の有無、近くで音を出す工事が入っていないか、冬の時期であれば外が滑りやすくなっていないかなど、確認することがたくさんあります。その時の状況によって対応することが変わるため、そこに思考を巡らせるのが大変でした。

3年間がんばりましたが、時間が経ってもなかなか成長が実感できず、契約期間満了のタイミングで退職することにしました。

自分を見つめ直してウェブサイト制作の道に進むことに

これまで事務関連の仕事を経験してみて、やりがいやおもしろさを感じる場面があまりありませんでした。このまま漠然と生きていてもつまらない感じがしたので、一度方向性を考え直すことになります。

自分の好きなことややりたいことなどの項目を作り、思いつくままノートに書き出していきました。当時のノートは残っていませんが、例えば下記のように書き出していました。

好きなこと

  • おいしいものを食べる
  • キャッチボール
  • 旅行
  • 温泉

やりたいこと

  • スポーツに関連すること
  • 職人みたいなこと
  • 一人でも成り立つようなこと
  • 自由度が高いこと

ノートに書き出した情報をもとに、スポーツに関連する求人を見ていたところ、プロスポーツのサイト制作の業務に目が留まりました。直感でおもしろそうだと感じたため、受けてみることにしました。

アルバイトからではありましたが採用いただき、ウェブデザイナーとしての人生がスタートします。

未経験からプロスポーツサイトの運用・保守の世界に飛び込む

主に対応した業務は、プロスポーツの公式サイトの運用・保守になります。
日々のニュースの作成、試合や選手・イベントなどの情報更新を担っていました。HTMLやCSSを記述しCMSへアップする作業や、画像のレタッチやバナーをレタッチする作業が多かったです。

運用・保守の業務は技術面よりも、チームで協力しながら円滑に進めること、タスクに応じた優先順位付け、適切なスケジュール管理が求められます。5年の業務経験を通じて、これらの力を身につけられたと思います。

プロスポーツに携われること自体がとても貴重な経験だったと今でも思います。実際に試合を直接観に行くこともありましたし、公示前のニュースの作成や試合中の更新でミスができないドキドキ感など、いろんな経験ができました。

気がつけば正社員として働いていましたが、時間が経つにつれコーダーとして制作に携わりたい気持ちが大きくなり、退職することにしました。

退職時にいただいた色紙

ウェブクリエイター育成スクールに通いながら開業することに

ウェブサイト制作に必要な学習を進めていましたが、現場での制作の進め方や使われている技術などについては、個人で学ぶには限界を感じていました。

そこで、コーディングやデザイン、ディレクションなど、ウェブサイト制作全般に必要な技術や考え方について、実務を数多く経験しているプロから学べる環境がほしいと感じ、ウェブクリエイター育成スクールに入ることになります。

実務に近いかたちで制作について学べ、プロの視点から直接フィードバックをいただけるため、有意義な時間を過ごせました。何より信頼できる仲間がたくさんできたのが嬉しかったです。

neccoに入社できたのも、このスクールがあったからだと思っています。

そしてスクール受講中に開業届を提出し、個人事業主として活動していくことになります。

個人で活動する大変さと浮き上がってきた悩み

最初はすぐには稼げないと思っていたため、ポートフォリオの作成や請求書などのフォーマットの準備、経営者やフリーで活動されているような方が集まるイベントに積極的に参加して情報収集をしていました。

こういった活動を続けているうちに、幸いにも制作会社と業務委託契約を結ぶことができ、ECサイトのコーディング業務をメインで担当することになります。また個人や会社から直接お仕事をいただく機会も増えてきました。

毎月生活できるまでは稼げていたのですが、業務をやっていく中で、制作全体に対する理解やスキル面について足りないと感じ、一度会社で経験を積んだほうがいいのかなと思い始めます。

業務委託契約を延長してやり続ける選択もありましたが、進む方向に悩んでいたところ、neccoに出会いました。

neccoに応募したきっかけ

業務委託契約が終了するタイミングで、たまたまneccoの代表取締役の阿部さんのXを通して、アシスタントフロントエンドエンジニアを募集していることを知りました。

Xへのリンク

社内や自分ばかり見つめないでお客さまとお客さまのお客さまを一緒にみて、良いデザインと実装をともに考えて動いてくれる人と仕事していきたい

この文章をみて、ビビッときました。やりたいと思っていても難しいです。コーダーとして仕事をしているとこういった部分に気づかずに、たんたんと目の前の実装をしていることが多くなりがちです。

技術面だけでなく、本来見るべきところを見て課題解決も含めて考えられるようになりたいと思い、neccoのアシスタントフロントエンドエンジニアに挑戦することにしました。

応募時の技術レベルについて

当時のわたしの技術レベルです。今後neccoへの応募を検討されている方の参考に掲載します。

  • デザインカンプ通りにマークアップのことも考慮しながらの実装ができる
  • webpackなどのモジュールバンドラーを用いて環境を作っての実装ができる
  • WordPress(クラシックテーマ)の基本的な開発ができる
  • Git(チームでの使用経験なし)の基本的な操作ができる
  • ITパスポートの資格は持っていない

難しかった選考課題と面談を乗り越え、neccoへ入社することに

正直経験があまりにも足りなかったため、選考課題の内容は難しいと感じました。一度気持ちが折れかけましたが、初めて触れる技術に向き合いつつ、なんとか完成させることができました。

上手くできたかは分かりませんが、このとき頑張ればなんとかなるものだなと思いました。

面談は苦手な方なのですが、個人で活動する中でさまざまな人と交流する機会が増えたからか、自分の考えや思いは伝えられたのかなと感じています。いろいろありましたが、運よくneccoで働かせていただけることになりました。

これからは札幌在住というところと、好奇心旺盛なところを生かして、neccoに新しい風を吹き込めるよう頑張っていきたいです。

neccoに入社して感じたこと

リモートならではのテキストコミュニケーションの難しさ

Slackでのコミュニケーションが中心のため、相手の意図をくみとったうえで、適切に回答していくことの難しさを感じました。連絡内容について「わかりました」と一言だけで答えていても、何がわかりましたなのかがわかりません。内容によって、自分が何について理解しているのかをわかるように伝えて、時には今後の進め方なども示すようにするなど、状況に応じて工夫していくことが難しいなと感じます。

また、伝え方についても工夫が必要だと感じています。文章だけでは受け取った側が、理解しにくい場合もありますので、キャプチャや動画を用いたり、テキストを囲って読みやすくするなど、色々試行錯誤しながら取り組んでいます。

neccoやメンバーのことをもっと知っていく

メンバーが何を担当していて何が得意なのかといったことから、neccoはどのようなことをやっているのか・やってきたのかというところを、もっと深く知っていく必要があるなと感じています。

メンバーのことを理解していれば、円滑にプロジェクトを進めていくことにも繋がりますし、 neccoについて理解していれば、お客さまと打ち合わせなどをする場面で生きてくると思っています。

業務時間内でタスクをやりきる難しさ

各タスクがどのくらいの時間がかかるのかを把握し、優先順位をつけて消化するようにしていても、なかなか目標とした期日でやりきることが難しいなと感じています。

コーディング速度や技術を高めていくことも大事ですが、何度も同じようなコードを書いているときや出現頻度が高いコードなどを見つけたときに、一からコードを書かなくてもいいようにNotionなどにコードをまとめておくようにしています。

またコードだけでなく、実装にかかる準備段階のフローなど、まとめられる情報は整理しておくことで、似た案件にも柔軟に対応できるようになっていくため、引き続き続けていきたいと思っています。

専門用語についていけない

毎日のやりとりを見ていると、聞いたことがないカタカナや英語の略称がとびかう場面が多々あり、ついていくのが大変です。例えば、WBSやPR(Pull Request)、固定IPってなんだろうなど、ウェブ制作会社には勤めていましたが、まだまだ知らない言葉がたくさんありました。

こういった背景があったため、neccoのアシスタントフロントエンドエンジニアで推奨されているITパスポートの資格取得にチャレンジすることにしました。一通り学習したものの、やはりこれだけの学習ではついていけないと感じる部分がまだまだ多いです。

フロントエンドエンジニアの難しさ

エンジニア視点での考え方がとにかく難しいです。分からない場合は何が分からないのか、なんとなく実装するのではなく、きちんと内容を理解して使えるようにしていくことが難しいです。

今まではなんとなくできたという理由で、そのまま進めてしまうことも多かったのですが、それが後にトラブルに繋がる恐れもあることを知り、力の無さを痛感しています。

実装に限らずかもしれませんが、このツールはどういう特徴があるのかなどの幅広い知見が求められるため難しさを感じています。

入社してから取り組んでいること

ITパスポートの資格取得

PCやネットワークに関する仕組みから、セキュリティに関すること、全体の業務フローに関することまで、幅広く体系的に学習ができました。
試験は11月上旬に受け、無事合格しました!

ウェブデザインギャラリーを見る習慣をつける

学びたての頃はよく見ていましたが、だんだん見なくなっていたので、改めて最新のトレンドを意識して見る習慣をつけることにしました。
デザインのトレンドや使われている技術などに注目しつつ、自分の好きなものはNotionにまとめて振り返られるようにしています。

Notion-お気に入りのデザイン・アニメーションギャラリー

案件で必要になる技術の学習

いろんな分野の勉強をしたいところですが、目の前に必要になるものを優先して学習するようにしています。現在はAstroをメインで取り組んでいるところです。今後は、アニメーションの実装にも力を入れていきたいと考えています。

フロントエンド以外での取り組み

仕事とは関係なく、興味をもったものには手を出してみることにしています。最近では、カメラを始めてみたり、札幌で知り合った方のイベントに参加してみたり、ボランティアに参加してみたりなどですね。

いろんなことに興味を持つことで、自分の中の好きなことが見つけられたり、考えが変わるきっかけとなったり、アイデアのヒントとなることもあるので、今後も続けていきたいと思っています。

美瑛の四季彩の丘で撮った1枚

札幌開催のFigmaイベントでneccoのメンバーと初対面

2023年9月23日(土)に下記Figmaのイベントが札幌で開催され、阿部さん、今さん、田口さん、中川さんが登壇しました。

登壇の様子は下記記事でご紹介しておりますので、気になる方はご覧ください。

SaCSS Season2 Special01「Figma Special」に登壇・参加しました!neccoの夏休み in 札幌

イベント前日にメンバーにお会いすることができました。

皆さん札幌が好きなようで、お刺身やラーメンサラダ、じゃがバターなど北海道らしいグルメを満喫しながら、食べ物の話題で盛り上がっておりました。シメパフェにもありつけたようでよかったです。

当日のイベントは対談形式で進行が進み、聞いている方への問いかけであったり、動画も交えながらわかりやすくプレゼンされていて、勉強になりました。

まだ直接会えていないメンバーもいますが、これから集合するタイミングに直接会ってお話できればと思います。

スープカレーやかまくらサブレのお土産もいただきました。ありがとうございました。

最後に

neccoのメンバーの仕事に対する姿勢にいつも刺激を受けています。真面目な中にも楽しんでいる感じが伝わってくるのが素敵だなと思います。

自分もその中の一員になりましたので、アシスタントフロントエンドエンジニアとして必要な知識や考え方に磨きをかけ、目の前のことに向き合って日々考えながら業務に取り組んでいければと思います。

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Hakoneco

ダンボール生まれ。neccoの広報を務めている。 好きな食べ物は白くてふわふわなもの。趣味はお昼寝と日向ぼっこと爪研ぎ。Yogiboやチューリップチェアの上で寝るのがお気に入り。最近の趣味は自分のグッズを梱包すること。

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